システムエンジニアに必要な思考法、スキルとその伸ばし方

システムエンジニアへの道
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システムエンジニアに必要な思考法スキルはどのようなもので、どうしたら伸ばせるか。

未経験で不安になっている方も、少し経験を積んだ方も、意識して取り組むことで向上させることができます。

資格とは違い試験があるわけではないので、気軽に取り組んでみてください。

スキルを向上させるために意識するポイントも合わせて紹介します。

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論理的思考法

論理的思考法 (ロジカルシンキング) とは、物事を順序だてて考える思考方法でシステムエンジニアに限らず多くの場面で必要とされるスキルです。

問題解決の多くは、ひとつひとつの事象を順番に紐解くことで解消されることが多いです。

例えば、複雑な計算式も細かい計算を順番に算出した結果であり、間違いがあるとすれば「細かな計算式の間違い」か「計算順の違い」です。

大きいシステムでも小さいシステムでも同じで、細分化した処理が積み重なってシステムとなっています。

ポイント

問題が発生した時の対処として、原因の切り分けが非常に重要です。

A、B、C、D と処理があり、C でエラーが発生したとしても A に原因がある場合もあります。

常に処理の流れを読み原因の発端を探し出す癖をつけると論理的思考の練習になります。

以下の記事も参考になると思います。

コミュニケーションスキル

システムエンジニアに求められるスキルで調べると必ず上位に入るスキルです。

対お客様であったり、対開発者、外注先など、様々な場面で必要となってきます。

対人関係のスキルなのでシステムエンジニアだけではありませんが、特に重要となるスキルのひとつです。

コミュニケーションを円滑に進めるちょっとしたポイントも紹介します。

コミュ力高く見せる方法をまとめた記事もあるので、興味があればご覧ください。

対お客様

システム開発する上で、お客様から提供していただく情報はとても貴重です。

初めはなかなか話せなかった方でも、コミュニケーションが取れてくると気軽に話しかけていただけるようになり、多くの情報を聞くことでさらに良いシステムを作成することができるようになります。

お客様の業務内容を聞いたり、課題問題が発生した場合は状況方法などを詳しく聞く必要があり、日ごろのコミュニケーションで収集できる情報に差が生まれたりもします。

また、システム開発上で困ったときなども助け舟を出してくれることもあり、過去にたくさん助けていただいた経験もあります

ポイント

会議室への移動中待ち時間会議後など、最初は簡単な一言でも良いので話しておくと、後々いろいろな話へつながる可能性があります。

会議前や会議後の短時間は良いチャンスなので、気軽に話しかけてみましょう!

対開発者、外注先

システム開発の概要やプログラムの仕様、スケジュールの調整など、開発者や外注先と話すことはたくさんあります。

よくある話ですが、あまりコミュニケーションが取れておらず、開発者側の思い込みや想像でプログラムが作成され、改修に余計時間がかかってしまうということもあります。

自分が開発者など逆の立場では、気軽に質問できるような関係を築いておくことで、問題解決が早くなるなどの効果もあります。

ポイント

開発者や外注先には、状況確認などこまめに確認するようにしましょう。

基本的には相手からのアクションは最低限しかないと思っておいた方が良く、こまめに連絡を取ることでコミュニケーションの活性化につながります。

調査・検索スキル

お客様から依頼されたシステム開発に必要な情報を調べ、実現可能な方法を調査するスキルです。

インターネットや書籍などから問題の解決に役立つ情報を調べ、システム開発に活かします。

漠然とインターネット上で検索するだけでなく、ピンポイントで必要な情報を得ることができれば時間短縮にもつながります。

システムエンジニアだけでなくプログラマーとしても重要なスキルで、調査したサンプルコードなどから実際のプログラムに使用することもたくさんあります。

ポイント

インターネット上の情報を検索するコツは複数あります。

複数の単語をスペースでつないだり、欲しい情報がなかなか見つからない場合は長い文章で検索してみるなど、検索方法もスキルのひとつとなります。

普段の検索でもいろいろな検索方法を試してみると幅広い情報を得ることができるかもしれません。

俯瞰的・客観的思考法

俯瞰とは高い位置から見下ろすこと、客観とは第三者の立場で考えること、どちらも同じような意味合いですが、システムエンジニアにとってとても重要です。

プロジェクト全体のスケジュールや、課題、問題の状況把握など、プロジェクト管理的なこともこのスキルが活かされます。

俯瞰的思考

システム開発する際は、「開発するシステムがどの業務」で「作成した情報がどこで使用されるか」など、お客様全体の業務を見渡して考える必要があります。

また、使用するお客様の IT 知識や操作技術なども考慮しておくことで間違った操作を回避することもできます。

作成している機能ばかりでなく、視点を変えることで見えてくることも多くあります

ポイント

仕事帰りや休日など、少し余裕のある時間で物事を考えてみるといつもとは違った視点の考え方ができます。

人間の集中できる時間は 50 分から 90 分程度とも言われているので、集中の合間に休憩を入れてさらっと考えてみるのも良いのではないでしょうか。

客観的思考

開発者目線でシステム開発すると、お客様が使いづらかったり、面倒な操作になってしまうことがあります。

プログラミング的に作りやすいものがお客様の使いやすいものではないので、システム開発する際は第三者目線で物事を見て、開発者寄りの考えに偏ることが無いように注意することも大事です。

相手の立場に立ってモノを考えるのも良いことです。

応用力

システム開発する上で、ひとつの情報で全て解決することはほとんどありません。

上記で上げた各スキルにもつながることですが、複数の情報を重ね合わせて実現するようなことが多く、情報や知識を応用する力はとても重要です。

すべてのスキルで収集した情報を応用していろいろなシステムを開発してください。

ポイント

何か一つでも調べたときに、その情報が別のことに使えないかを常に考えるようにすることで応用力を付けることができます。

経験

ひとつひとつの積み重ねが大きな経験となり、システムエンジニアのスキルとなります。

初めは時間がかかっていたことも、経験を積むことで短時間でできるようになり、思いつかなかったことも次第に思いつくようになります。

特に失敗することはとても大きな経験だと思います。

失敗することにより原因分析調査方法改善方法お客様や開発者への連絡など、いろいろな経験を積むことができます。

ポイント

ひとつひとつ細かい単位で実施、結果を確認することで小さな経験を積むことができます。

また、小さな経験での失敗により大きな失敗を防ぐ効果があります。

少しずつ経験を積み重ね、大きなスキルにしてください。

雑談

システムエンジニアの転職には、資格や知識よりも経験が優先されることが多いようです。

新卒採用よりも中途採用が多いのは、この経験を重要視しているからではないでしょうか。

まとめ

システムエンジニアに必要なスキルをまとめました。

論理的思考法
コミュニケーションスキル
調査・検索スキル
俯瞰的・客観的思考法
応用力
経験

どれもすぐには身につかないかもしれませんが、少し意識しているだけでも良くなるスキルです。

常に意識して実践するのは難しいですが、習慣づけてしまうと簡単に実践できるようになります。

一度にすべてを実践する必要はないので、気になったスキルや思考法を身につけましょう。