幅広くシステム開発で使用されているプログラミング言語のおすすめとして、Python (パイソン)と Java (ジャヴァ) を紹介します。
プログラミング言語は、使用する用途や環境によって候補が決まってくるので、これからやりたいことが決まっているのであれば、各プログラミング言語の特性を調べて自分にあったプログラミング言語を選ぶようにしてください。
おすすめの理由
まずは、Python と Java の共通のおすすめ理由を列挙します。
他にもプログラミング言語はたくさんあるのですが、特におすすめする理由がありますので参考にしてください。
基本情報技術者試験の出題言語
IT エンジニアが初期に目指すことになる国家試験「基本情報技術者試験」に出題されるプログラミング言語であり、今後も期待できるプログラミング言語です。
「基本情報技術者試験」とは、IPA (独立行政法人情報処理推進機構) が試験を運営する情報処理技術者試験で、IT エンジニアの登竜門とされています。
特に Python は 2020 年春試験より問題に追加された注目のプログラミング言語なので、これからシステムエンジニアを目指す方には特におすすめできるプログラミング言語です。
Java は 2001 年秋試験より問題に追加され、その後中規模から大規模システムまで、幅広く利用され、現在でも数多くの業務システムが Java で作成されています。
情報処理技術者試験の概要はこちらから確認してください。
求人が比較的多い
集計しているサイトにもよりますが、(2021年 9月現在) 求人数の多いプログラミング言語のランキングは、Java、PHP、JavaScript、Python、Ruby、C# となっており、Java と Python は上位に位置しています。
これから先の動向はわかりませんが、既に作成されているシステムの保守、カスタマイズ等が必ず発生するため、すぐに無くなってしまうという心配は少ないです。
実際に Java の開発に長年携わっていますが、現在も大規模な新規案件から小規模な保守、カスタマイズ案件まで幅広くプロジェクトが存在します。
人口、ライブラリや API が多い
人口が多いことがなぜ良いことかというと、人口が多いことに比例して Q&A サイトなどの技術系の情報が多く存在することです。
業務で設計・開発していると、実現可能な方法を調査したり、使っていなかった記述方法を調べなおしたり、技術系サイトを参照することが多いため、技術系サイトの存在は大変助かります。
また、多数のライブラリや API (Application Programming Interface) という便利な機能が公開されており、認証機能や数々の情報を取得する機能が簡単に実装できます。
逆に、人口が少ないプログラミング言語だと実現方法の調査に時間がかかってしまったり、独自で機能を作成しなければならないことになります。
根っからのプログラマー気質で、「すべてを自分で実験して 1からすべて作成したい!」という方であれば新しい言語に手を出して開拓するのも良いかもしれません。
それぞれの特徴
各プログラミング言語の特徴を細かく説明することはできませんが、少しだけ概要を紹介します。
Python
Python 自体は 1991年頃に開発されたプログラミング言語ですが、AI (人工知能) や深層学習、データ解析などの分野で使われるようになり注目されるようになりました。
プログラミング言語の中でも難易度が低いことでも知られ、プログラミング初心者の方でも比較的容易に学習できると思います。
記述方法も万人に読みやすく、シンプルに記述することに重点を置いたプログラミング言語なので、他の技術者が作成したプログラムも簡単に解析できます。
デメリットとして「実行速度が遅い」ことが挙げられますが、近年は実行速度をパソコン (サーバー) の処理能力で解消することも多く、大きな問題になることは少ないです。
Java
Java の特徴としては、Windows や Mac、Linux などの OS (Operating System) と呼ばれる基本ソフトに左右されずに利用できるプログラミング言語で、いろいろな環境で使用できます。
簡単に説明すると、Android のスマホでも、iPhone でも同じアプリが動かせるようなものです。
ちなみに Android のアプリケーションは Java で開発されているものが多く、iPhone (iOS) のアプリケーションは Swift と呼ばれるプログラミング言語で作成されることが多いようです。
話がそれましたが、Java は国内企業の業務システムや Web アプリケーション、Web サイトやゲーム開発まで幅広く使用され、様々な用途に使用されています。
学習難易度はかなり高いと言われていますが、習得すればいろいろな業務で活躍できます。
技術本も技術サイトもたくさん存在しますので、時間をかけてじっくり習得してください。
まとめ
数あるプログラミング言語の中からのおすすめとして、Python と Java を紹介しました。
プログラミング言語の違いをよく「方言」と表現しますが、ひとつのプログラミング言語を習得すると、他のプログラミング言語も技術系のサイト等を参照しながら解読できるようになります。
重要
難易度の高いプログラミング言語で挫折しても、難易度の低いプログラミング言語から勉強するなど、対策はありますのであきらめずにチャレンジしてください。