長期間いびき、頭痛、耳鳴り等で悩んでおり、精密検査後の CPAP 療法で少し楽になったので、体験談として記載します。
CPAP 療法を開始して約 2年間、毎日休みなく CPAP を使用した感想です。
初診から簡易検査、精密検査、CPAP 療法までの流れや、CPAP 療法の経過、ルーチンワークなど、記事にするか少し悩んだのですが、誰かのお役に立てればと思い記事にしました。
お願い
本記事は個人体験談です。
完治しているわけではなく、現在も CPAP 使用中です。
私の場合は成功体験ですが、CPAP 療法が合わなかった方や、治療費等に否定的な方もいるようなので、参考程度でご覧ください。
睡眠時無呼吸症候群 (SAS) とは
睡眠中に息が止まり熟睡できず、日中など起きている時間に異常な眠気が起きる状態を睡眠時無呼吸症候群 (Sleep Apnea Syndrome : SAS) といい、睡眠時に大きないびきを伴うことが多いようです。
詳しい内容は以下のサイトが比較的わかりやすいです。
千葉大学
自身の症状
家族からの忠告で、大きないびきと無呼吸になることは知っていました。
また、日中の急激な眠気や、仕事中に数秒単位で意識消失?することあったので睡眠時無呼吸症候群を疑っていました。
システムエンジニアなので大きな事故になることもなく、長い間放置していた状態です。
受診しようと思い立った理由は、起床時の頭痛、耳鳴り、肺 (心臓?) の痛み、酷いときはめまいでふらつくこともあったためで、そろそろ検査した方が良いかと思い、家族に相談して受診することにしました。
ちなみに受診時の基本情報は以下の通り。
身長 : 177 cm 体重 : 96 kg 年齢 : 40 代後半に入ったところ
ちょっと太りすぎ・・・。
検査内容と検査費用
初診前から検査結果が出るまでの経過です。
かかりつけ医に相談してからは ”あっという間” な感じでした。
検査結果までにかかった費用は後半に記載します。
検査内容
診察や検査、結果確認までの流れです。
検査結果の AHI (Apnea Hy-popnea Index : 1時間あたりの無呼吸低呼吸の回数) という値で重症度が判定されるようです。
AHI | 重症度 |
---|---|
5未満 | 正常 |
5以上、15未満 | 軽症 |
15以上、30未満 | 中等症 |
30以上 | 重症 |
以下のサイトがわかりやすいです。
かかりつけ医に相談 (2021-03-27)
別の症状でいつも診ていただいている総合病院の先生に睡眠時無呼吸症候群の相談をしました。
同じ病院内に専門医がいるので受診するように勧められたため、後日受診することに決めました。
※ 院内の連絡手段 (メール?) で連絡を入れてくれるとのことでした
特に予約制ではなかったため、専門医の来る曜日に直接来院することに。
専門医による初診 (2021-04-01)
かかりつけ医からの連絡があったからだと思いますが、専門医からは数問の問診後、すぐに簡易検査装置での検査を提案されました。
検査装置の貸し出し状況によると思いますが、簡易検査の予定はすぐにとれました。
その日は、別に血液検査、尿検査、胸部レントゲン撮影で終了となりました。
自宅での簡易検査 (2021-04-05)
検査装置を取りに病院に行き、30分程度の説明で貸し出し。
検査装置の名前は、「睡眠時無呼吸検査記録装置」というものです。 (貸し出し説明書に記載がありました)
説明は受けているものの、自分で付けるため正確に付けられたか、若干不安があります。
写真を残していませんでしたが、下記の参考リンクの絵によく似ていました。
簡易検査結果 (2021-04-30)
約 3週間後、検査結果確認のため病院へ。
診断結果は中等症。
専門医からは「様子見でも良い」ということだったが、最初から精密検査を想定していたので、状況を説明し精密検査 (1泊入院)を希望し、予約しました。
※ 初診時の血液検査、尿検査、レントゲンを合わせて総合的に判断されたようです・・・
ちなみに、簡易検査の中等症では CPAP 療法が保険適用ではなく、他の方法で改善していくそうです。
【検査結果】 ★ 呼吸の状態 1時間当たりの無呼吸低呼吸回数 (AHI) : 21.4 回/時 全睡眠時間の無呼吸低呼吸回数 : 151 回 最長の無呼吸低呼吸時間 : 100 秒 平均の無呼吸低呼吸時間 : 29 秒 ★ 酸素不足の割合 1時間当たりの血中酸素飽和度低下回数 (ODI) : 14.9 回/時 血中酸素飽和度最低値 : 82 % ★ 結果判定 ★ 中等症
無呼吸低呼吸時間 100秒って驚きますが、精密検査時の方が長いです・・・。
1日入院での精密検査 (2021-05-14 ~ 15)
病院の状況によると思いますが、簡易検査結果から約 2週間で精密検査の予約が取れました。
精密検査は「終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)」というそうです。
入院は以下の流れです。
夕方 17時頃に病院に行き、入院手続き。
部屋着に着替え 18時半頃に装置取付、動作確認。 ( 30分程度)
装着後は以下ような感じです。
後は朝まで自由。(トイレも可)
電源なども内蔵電池?なのでつながっておらず、トイレくらいなら一人で移動できます。
夜型なので寝付けず、深夜 0時頃に睡眠剤を看護師さんに依頼。
※ 看護師さんから「寝付けないときは睡眠剤があるので連絡ください」と言われておりました
睡眠剤を飲んだ後は、ほどなくして睡眠、いつの間にか朝でした・・・。
朝 6時頃起床、装置取外し ( 10分程度)、退院。
装置取外し後にシャワー使用可能だったが、近所なのでそのまま帰宅。
頭、身体に薬品を塗るので少しべたつきます。
頭にはネットを被るので髪はぼさぼさ。洗面所で簡易的に整髪。
病室は個室、かつトイレ、シャワーありでした。
精密検査結果 (2021-06-04)
約 3週間後、検査結果確認のため病院へ。
結果、重症だったため CPAP 療法となりましたが、検査した総合病院では業者対応できない (忙しい?) とのことで、別の病院 (クリニック) に紹介状を書いてくれるとのことでした。
※ その場では決められなかったので、宛先なしで紹介状を書いていただき、自宅で決定しました
【検査結果】 ★呼吸の状態 (基準値 : 5 回以下/時) 1時間当たりの無呼吸低呼吸回数 (AHI) : 56.6 回/時 最長の無呼吸低呼吸時間 : 146.0 秒 ★睡眠の状態 脳が起こされた回数 : 56.9 回/時 酸素不足の割合 (基準値 : 0 %) 危険な低酸素状態に陥った時間の割合 : 6.2 % ★ 結果判定 ★ 重症
無呼吸低呼吸時間が 146秒って、約 2分半のあいだ息を止めているのと変わらないようです・・・。
起きた時に胸が痛くなるはずです・・・。
検査費用
初診から検査入院までにかかった大体の費用です。
検査する病院や時期などで変わっていくと思いますので、あくまでも参考値です。
正確な費用は検査する病院に確認してください。
ちなみに検査の都合上、病室は「個室」になるようです。
私の場合は、シャワー、トイレ、その他、かなり広い病室でした・・・。(食事はありません)
※ 金額の表記は全て 実際の負担額です。(一般サラリーマンです)
項目 | 金額 (円) |
---|---|
初診料、他 | 3,600 |
簡易検査 | 2,700 |
簡易検査結果 | 200 |
精密検査、入院費 | 35,000 |
精密検査結果 | 1,000 |
合計 | 42,500 |
CPAP 療法を始めてからは、毎月約 4,500円程度かかります。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群の検査体験談でした。
「日中の眠気」と「目覚めの悪さ」以外はあまり自覚症状がないので放置していましたが、かかりつけ医に相談してよかったと思います。
いびきで入院って、かなりハードル高いですよね・・・。
CPAP 療法の状況は別記事を参照ください。