業務で AWS を使うことになったので、自宅でも勉強がてらにアカウント作成しようと思いましたが、アカウント作成時のクレジットカード登録で躊躇したので事前に少し調べました。
AWS を使う前提条件としては以下の通り。
- できる限り無料で使う
- 簡単なプログラミングサンプルを作る
- 個人用なので外部公開なし
AWS に関してはほぼ初心者なので、参考程度でご覧ください。
この記事は 2023/03 下旬に書いています。
AWS とは
Amazon Web Services の頭文字から AWS と略されています。
AWS を簡単に説明すると、Amazon が提供しているインターネット上のサービスで、インターネット上で使える機能を使用することができます。
使える機能としては、仮想コンピュータ (EC2) や、ストレージ (S3) などいろいろ用意されています。(説明は後程)
AWS では頭文字で省略されている名称が多いので名前だけで判断するのがなかなか難しいです・・・。
アカウントの種類
私がいきなりつまづいたところがアカウントです。
AWS のアカウントは 1種類しかありません。
AWS の無料利用枠に「無期限無料」、「12か月間無料」、「トライアル」という枠組みがあったので混乱しましたが、全てひとつのアカウントに対してのものでした。
また、AWS のアカウントは個人単位ではなく環境単位となっており、ユーザーを作る感覚とは異なります。
イメージ的には、パソコンを借りているイメージでしょうか。
ひとりで使うことも可能ですし、複数人で使用することも可能です。
複数人で使用する場合は、作成した AWS アカウントにユーザーを追加することになります。
共用のパソコンを操作する感じです。
アカウントの作成
上記で説明した通りアカウントの種類は 1種類。
アカウントを作成した時点で有料、無料問わずに使用可能となります。
有料の機能も使えるようになるため、アカウント作成にはクレジットカード、またはデビットカードの登録が必要になります。
アカウントの解約
12か月で無料利用枠が終了してしまうサービスが多いので、12か月を目途で継続するか解約するか考えましょう。
全てのサービスを停止、終了、削除し、料金が発生している場合は支払い完了後にアカウントを解約することができます。
AWS の公式ページに記載があるので、詳しくは下記をご確認ください。
無料で使用するために・・・
無料で使用するために知っておきたいこと、やっておきたい設定を調べました。
アカウント作成でも書いた通り、作成した時点で有料、無料問わず使用可能となるため、アカウント作成前に必要な知識は覚えておきましょう。
AWS の料金体系
まずは料金体系。
AWS は従量課金制となっているため、無料利用枠を超えた場合に料金が発生します。
無料利用枠の記載の通り、決められた枠を超えた場合は料金が発生します。
また、無料で使用できる期間も決まっているため、「期間 + 枠」の複合で覚えましょう。
例
EC2 : 12か月 + 750時間/月
→ AWS アカウント作成から 12か月を経過、または月に 750時間を超えた場合は有料
新しく機能を使用する場合は、無料利用の対象期間と使用制限枠を調べましょう。
必要な設定
AWS には、無料利用枠の制限に近づいている場合の通知設定や、設定した料金を超えた場合の通知設定があります。
忙しくて使えなくなった時や、忘れてしまった時のためにアカウント作成後に必ず設定しておきましょう。
無料利用枠の使用、請求アラート設定
無料利用枠の使用制限に近づいている、または設定した料金を超えた場合にメール通知される機能。
AWS アカウントの設定画面で変更することが可能。
アラーム設定
CloudWatch という機能で「概算合計請求額」を監視することができ、事前に条件を設定しておくと条件に該当する場合に通知される機能。
設定金額を低く設定しておけば、金額が発生した場合にすぐに対処可能。
日本円での設定ができるようなので、1,000円くらいに設定しておけば安心でしょうか・・・。
無料で使える機能
初めに使うであろう機能の無料利用枠を調べました。
いろいろと使っていくうちに新しい機能も使いたくなると思いますが、初めなので少しだけ調べておきました。
EC2 : Elastic Compute Cloud
頭文字 ECC で C がふたつなので EC2 と略すようです。
仮想コンピューター、仮想サーバーと言うとわかりやすいでしょうか。
無料利用枠は、12か月 + 750時間/月 となっています。
24時間 × 31日 = 744時間 なので 12か月ずっと無料と思いがちですが、複数作成することが可能なため有料になることもあります。
複数作成する場合でも、起動している時間が 750時間/月以内であれば無料利用枠内となるようなので、使用しない場合に止めておくことで無料利用枠内に収めることが可能なようです。
特に必要がなければ複数作成しないことで無料利用できそうです。
S3 : Simple Storage Service
頭文字 S が 3つなので S3 ですね。
ストレージ、ハードディスクの方がわかりやすいでしょうか。
無料利用枠は、12か月 + 5GB (標準ストレージ) となっています。
また、ちょっと難しいですが以下の条件もあるので、頭の片隅にでも入れておきましょう。
20,000件の get リクエスト (データ取得処理)
2,000件の put リクエスト (データ書き込み処理)
EC2 と S3 のやり取りは従量制の対象にはならないようでなので、プログラム作成時は特に気にしなくても良さそうです。
ちなみに、ざっくりですが容量を超えてしまった場合の料金を調べたので記載しておきます。
1GBあたり0.025USD ≒ 3.25円 ( 1ドル = 130円換算 )
10GB で 32.5円/月
無料利用枠の 12か月を経過した場合、S3 上にファイルが存在するだけで課金対象になるため、無料利用枠での使用を考えている場合は 1年以内に停止、削除が必要です。
Amazon RDS : Amazon Relational Database Service
Amazon は略さず RDS だけ略すようです。
いわゆるデータベースで、MySQL、PostgreSQL、MariaDB などいろいろと使用可能なようです。
無料利用枠は、12か月 + 750時間/月となっています。
EC2 同様、複数インスタンス作成可能なので、複数作成した場合は停止するなど配慮が必要です。
まとめ
無料で使用するための基礎知識編でした。
アカウント作成時のクレジットカード登録で躊躇したため事前に調査した結果です。
全て把握したわけではありませんが、ある程度の心の準備ができたので、次回はアカウント作成してみたいと思います。
AWS アカウント作成の記事は以下から。